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「…大丈夫かな…」
二人にそうは言われても、不安で仕方がない私はまだその思いが捨てきれない。
「大丈夫にするしかないでしょ。このことはモンスターには言ったの?」
「…朝、E社でトラブルがあったから渉さん、大変そうで…このくらいの問題、私一人で解決しなきゃ…って思ったの」
「…一人で?解決?出来るの?」
理央が私を責めるように言った。
…私一人では…絶対に無理だと思った。
私は無意識のうちに顔を伏せた。
すると、奈美が言う。
「朝、モンスターに言わなかったのはいい判断だったかもしれない。結構大きい問題みたいだし。でも、時間を見て必ず言いなさいよ。望愛だけの問題じゃないんだし」
「そうそう。モンスターが望愛のことを本当に大切に想ってるなら、言われて迷惑なことなんて何もないんだよ」
「そ、そういうこと。それに今日みたいにモンスターが大変な時に、私たちがいるんだからね」
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