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「ねぇ!ちょっと 君! 」
20代でひょろっとした青年だった。
ガジュアルな服装で大学生のようにも見える。
「もしかして 今夜、泊まる場所 探してる?」
「えっ? あっ… えぇ…と…」
少年はとっさの事に警戒し 返事をしかねているようだった。
それを察してか 青年は
「あっ ごめん 突然…。
さっき 君がこの店で断られてたの見てたんだ。
でさぁ 格安で一晩、 泊まれる部屋 提供できるんだけど…。
ここの半額でいいよ」
青年は傘もささずに 雨に濡れながら、 一気に言った。
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