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少年には 悪い人間には見えなかったが
人は見掛けによらずだ…
怪しげな場所に連れていかれるのは御免だと思った。
しかし 泊まる場所を探しているのは事実だった。
少年が迷っているのを見て
「実は 俺 そこのコンビニで夜中 バイトしてんだ」
青年はネットカフェの斜め前にあるコンビニを指差した。
「それで 朝まで帰らないから
自分の借りてる部屋を一晩だけ
格安料金で貸してるんだ。
だから、心配することないよ」
「ここから遠いんですか…?」
少年は 少し納得して質問した。
「歩いて 10分くらいだよ。
この辺りには もう泊まれる所ないよ…。
まぁ 無理強いはしないけどね」
少年は 意を決して
部屋を借りることにした。
青年の後から付いていく。
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