11人が本棚に入れています
本棚に追加
連れて行かれたのは
かなり古いマンションの一室だった。
「それじゃぁ!
俺 もう バイトの時間なんで行くね。
何でも適当に使っていいから…
と・言っても何もないけどな。
あっ・それとドアの鍵は 開けといてね。
じゃあ!」
青年は宿代を受け取ると
そう言って 急いで出て行った。
「ふぅ~」
少年はスポーツバッグを肩から下ろして溜め息をついた。
床に座り 部屋を見渡した。
10畳くらいのワンルームに
ミニキッチンとトイレ付きバスとクローゼットがある。
あとはシングルベッドと
ミニテーブルと小さな棚があるだけだった。
散らかっているのでもなく
整頓してあるのでもなく…
確かに物がない感じであった。
「まぁとにかく 寝場所が確保できて良かった…
それに 変な事もされなかったし…
本当に良かった」
と 安堵した。
最初のコメントを投稿しよう!