事件

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連れて行かれたのは かなり古いマンションの一室だった。 「それじゃぁ! 俺 もう バイトの時間なんで行くね。 何でも適当に使っていいから… と・言っても何もないけどな。 あっ・それとドアの鍵は 開けといてね。 じゃあ!」 青年は宿代を受け取ると そう言って 急いで出て行った。 「ふぅ~」 少年はスポーツバッグを肩から下ろして溜め息をついた。 床に座り 部屋を見渡した。 10畳くらいのワンルームに ミニキッチンとトイレ付きバスとクローゼットがある。 あとはシングルベッドと ミニテーブルと小さな棚があるだけだった。 散らかっているのでもなく 整頓してあるのでもなく… 確かに物がない感じであった。 「まぁとにかく 寝場所が確保できて良かった… それに 変な事もされなかったし… 本当に良かった」 と 安堵した。
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