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ここで部長が剣を止めて後ろに下がる。
「ハアハア・・・君本当に強いね。自分の武器は持ってるかい?本当の本気で戦ってみたいな。」
周りがざわつく。
「部長が本気で戦ってみたいだなんて、あいつ本当に強いんだな!」
「これは見物だぜ!他の奴らも集めて来いよ!」
能力か・・・剣を使うから武器召喚系かな。
武器召喚系は自分の武器を異空間にしまっておく事が出来る。例えるならホル
ダーに近い。武器にはアクセサリーを使えば付加<エンチャント>することがで
きる。これを使えば自分の肉体を強化したり、武器に炎をまとわせたり、武器の
切れ味を上げたり出来る。炎等の特別なアクセサリーは相当良い武器にしか付加
出来ない。その武器によって、付加出来る回数は変わってくる。付加の限度を
超えてしまうと逆に弱くなったり、壊れたりする。
腰から父さんから貰った短剣を抜く。これは父さんが作った剣だ。聖剣やら魔剣やら伝説の武器の一部を混ぜ合わせて作った剣。名前は‘ゼウス‘。なんでも切れ、絶対に壊れないのが俺の売りだ。本当に強い能力はどんなに付加しても問題がないということ。俺の血を混ぜてあり、何故か場所がわかるのでなくなる心配はない。
部長が声を上げる。
「武器召喚<サモン>‘アルマッス‘」
たしかどこかの伝説の剣の名前だった気がする。レプリカだろうが。世界には同じ名前の剣が多い。時代が経ってレプリカがたくさんできるからだ。あと父さん達が根こそぎ集めたから。あ、後者の理由でレプリカしかないな。
「準備はいいね!行くよ!」
さっきよりも倍近い速度で攻撃してくる。本気の所悪いがすぐ終わらす。
10、20と剣を振ってくるがその場から動かず短剣だけで全部受け止める。
そして上から振ってきた剣を上に弾く。勢いで部長の剣が後ろに吹っ飛ぶ。無防備の部長の首に短剣を向ける。
「わああああああああああ!!!!!!!!!」
歓声が上がる。
「なんだ今の!全部動かず受け止めてたぞ!部長って弱かったけ!?」
「いや、ここでは10本の指には入るぞ!あいつが強すぎるんだよ!」
「それにしてもあの人だれ!?超かっこよくない!?」
「そうね・・・部長を余裕で勝つなんて・・・」
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