旅立ち

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 島の人たちが行って来いやら頑張ってこい等の声がかけられる。 普通だったら元最悪級犯罪者の息子が応援されるわけがない。 なぜなら父さんは今まで勇者や貴族を殺したり、国家級の魔物を一人で殺したり、国の秘宝を盗む等の事をしてきた。 だがこの勇者は人の家に勝手に入り込んで物を奪ったり、村を守るとか言って逆に被害を与えたりして皆から嫌われていた。無駄に強く国も処理に困っていた時父さんが殺した。皆喜んだが仮にも勇者が殺されてしまったので、賞金がついた。ちなみに先代の王国の国王が依頼していたのは秘密だそうだ。 あとは貴族は奴隷を所持していてイラッとした。国家級の魔物はおいしそうだった。国の秘宝は病気の子供に使ってしまったそうだ。 国王の依頼以外は知っている人が多い。だからこそこの島の人達からは圧倒的な人気がある。  「師匠!安全に王国連れて行きます!お任せください!」  この人はプーフ海賊団船長 プーフ=ラームさん。 王国のスラム街出身で、仲の良かった9人の合計10人で海に出た。 嵐に遭いこの島に漂流。父さんに1年程弟子入りして、数年間たったら世界で一番強い海賊となっていた。今ではプーフ海賊団が一人いれば千里を超えていけるとか言われているらしい。そして父さんを師匠とあがめている。
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