第4話

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結局、みんな顔とカラダ。 さっきの大学生も、蓮と同じ。 誰も、私を見てくれていない。 私は、近くの公園のベンチに座って休む。 「ったく、ふざけんな。ノリ悪くてなにがいけないのよ。あいつ、ぜったいモテない。まじ、最悪。」 「あ、いたいた。」 「第一、何が笑っても照れても可愛いね、よ。つーか、胸って何よ。むかつく。」 「やっぱり、猫被ってんだね。」 「・・・なによ、あんた。」 「後ろの席で飲んでいた、サラリーマンです。」 「リーマンなのは、見たらわかるわよ。何の用?あ、酔っぱらってるから?ヤれるとか思ってる?」 「そこまで酔ってないでしょ。ほら横になって。ハンカチ濡らしてきたから。少し休め。」
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