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顔が熱くなったのがわかり、隠しているとクスクスと辰巳さんが笑った。
睨むと、なんてことない顔で、こっちに視線を向ける。
ずっと、男なんてって思っていたけど、辰巳さんみたいな人もいるんだな・・・。
彼を信じて正解だった。
嬉しくなって、つい顔が緩む。
辰巳さんは、運転しながらも、私を観察していたみたいで、不思議そうな顔をした。
「ん?どうした?」
「ううん。ただ、あの日にナンパしてきたのが、辰巳さんで良かったなって。」
「ナンパっていうなよ。」
「だって、ナンパじゃない。」
「でも運命だ。」
「・・・やめてよ、恥ずかしい。」
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