第5話

2/40
前へ
/40ページ
次へ
「一緒に、カウントダウンして、新年の挨拶をしたいじゃないっ。」 「ごめんなさい・・・。」 「わかればいいのよ。」 シュンとしてしまった辰巳さんを見て、私は声を出して笑った。 辰巳さんも、そんな私を見て笑った。 こうした、バカな時間も今の私には心地よかった。 一緒に新年を迎えて、お互いに挨拶をして、辰巳さんに車で送ってもらった。 「あ、ねぇ。初詣、行かない?」 「・・・由莉から誘ってくれるなんて、初めてだな。」 「た、たまにはいいでしょ?私は学生で自由だけど、そっちは社会人だし・・・。」 「ありがとう。なら、行くか。午後からでいいだろ?」
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

153人が本棚に入れています
本棚に追加