第5話

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ボケっと聞いていたせいで、変な答え方になった。 っていうか、いきなり私に話を振らないでほしい。 勝手にここにきて、いきなりひっぱたいて。 何なの、この女。 やばい、冷静になったらムカついてきた。 相手の女は、私を思いっきり睨んできた。 すごい怒りに満ちた顔で睨まれたけど、私も負けじと睨み返す。 「白々しい。彼を返しなさいよ。」 「意味が分かりません。第一、私は告白はされましたけど、返事はまだしていません。」 「告白されたこと自体、おかしいのよ。この人は、私のフィアンセなのよ。」 「じゃあ、なんであなたは彼に逃げられたの?」 「あなたが彼に色仕掛けしたからでしょう。」 「へぇ、逃げられたって自覚はしてるんですね。」
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