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そんな中私はどうしてもシュリに聞きたい事があった。
それは…。
「ねぇ…シュリ。どうして私をあの城から出そうと考えてくれたの?」
そう…
シュリはどうして自分の体を省みず私をあの場所から出してくれたのかきになっていた。
私の問いかけにシュリは少しだけ口元に笑みを浮かべるとこう答えたのだ。
「さぁな…けど同じ気がした。」
同じ…
シュリと私が?
私はシュリの言葉に無言で問いかけた。
「…孤独なんだなって。」
シュリの素っ気ない一言は私にとって心の中に響きわたる程重い言葉だった。
私を理解してくれた…
そんな思いでいっぱいだった。
私はシュリへ…
「ありがとう…」
穏やかな気持ちで彼に私はそう言った。
その頃お城では私が居ない事で大騒動になっているとも知らずに…
私はただ満喫した時間を過ごしていた。
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