新たなる世界

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「はい!夜が深くなるに連れ雨に変わりましたがそれまでは満月の月が明るくまるで昼間のように明るく私どもは夜狩りをしておりました。その時一匹の狼と出くわしそして狼を追いこちらの近くまで来ましたが見失ってしまいそのすぐ後に雨が降り始め帰ろうとしたその時こちらの門から2人の男女の人影を目にしたので御座います。1人は普通の身なりの男でしたが女の方のお召し物が姫様の身なりに似ておりました。」 この証言に国王は確信を得たように立ち上がった。 「間違いない!ティファだ!犯人は男だ!探せ!なんとしてでも探すのだ!」 国王は奮い立った体で怒りを露わにした。 国王が確信を得たのは… 何故なら姫の召し物は特注の品で一般市民が着れるようなお召し物ではないと言うこと。 世界一大切な娘の着るもの全て… それはそれは目立つ程煌びやかなお召し物だったのだ。
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