狼の話

2/3
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
(一体、俺たちが何をしたというのだ) 抱き抱えている彼女の身体は、俺のこの腕の中で徐々に冷たくなっている。 (人間というのはこんなに酷い仕打ちをするのか) その肢体は無数の弾丸に貫かれ、傷口からはどぼどぼと紅い血が滴り落ちている。 (俺はお前らに従っていたというのに!)
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!