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しばらくしてユラト達がやって来た。
「あっ、来た!」
ピュッケは先頭を走るユラトに声をかけた。
「ユラト!アレク達が危ないんだ!闇の人魚達がゴレアの館に!」
走るのを止めたユラトは、後ろにいるデュランに声をかけた。
「デュラン!アレクさん達がいる場所にもローレライが現れたらしい!」
デュランは、後ろに声をかけた。
「おい!俺とユラトは先にゴレアの館に行っているからな!お前らも来い!」
デュランの後ろをセラリス達が走っていた。
「ちょっと、待ちなさいよ!」
「はあ~……早いな……あの二人……」
「待ってよ……まだ私達……」
「デュラン、先に行って下さい!」
最後尾にいるエリーシャの声を聞いたデュランは、ユラトに声をかけた。
「行こうぜ、ユラト!」
「ああ!」
ピュッケは二人の前に来ると叫んだ。
「じゃあ、こっち!」
二人は妖精の後に続いて走った。
「ピュッケ、敵の数は!?」
ユラトが走りながら彼に聞くと、一人だと言った。
「一人か……なら……あの4人で何とかできるかも……」
デュランは頷いていた。
「そうだな……ミィーチェが魔道師だしな……」
ピュッケは羽の羽ばたきを強くして、輝いた粉を大量に生み出した。
「そんなの分かんないよ!オイラがいる時は一人だったって事があるだろ!」
三人が進んでいると、目的の館が見え始める。
先頭を行くピュッケは、敵の姿を見た。
彼はすぐに飛行の高度を下げ、ユラトに近づいた。
「おい、新手がやっぱり来てた!」
その言葉を聞いたユラトとデュランは、すぐに近くにある茂みに隠れた。
「………」
ユラト達はそこから館に近づき、壁に近づいた。
彼らは今、館の側面にある壁にいる。
その先に曲がり角があり、入り口が見えるはずだった。
ユラトは小さな声でピュッケに話しかけた。
「ピュッケ……入り口に敵はまだいる?……」
ピュッケは、小さな頭を動かして入り口の様子を確かめた。
「……えっと……」
彼の瞳に敵の姿が映る。
「まだいるよ!」
デュランが尋ねた。
「数は?……」
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