第1章

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静かで大きな個室に並ぶロッカーとその中に響く女子社員の他愛ない会話。 「わぁーまた電線した。今週3回目。」 「あるよねー続けてやられる時。」 声のすぐそこにある自分のロッカー。 パンストの細い線を撫でていた女子社員がこちらに気付き会釈する。 「お疲れ様です!」 「あ、お疲れ様でーす!」 続けて隣に居た女子社員も振り返り私の顔を見てスイッチをONに戻し、にこやかに挨拶する。 「お疲れ様です。」 同じ笑顔で会釈し側にある自分のロッカーのキーを開ける。
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