第1章

4/11
前へ
/11ページ
次へ
『これ、良かったらどうぞ。』 背丈が自分とさほど変わらない彼女を見て予備に置いてあったパンストを自分のロッカーから差し出す。 今日は帰るだけだから大丈夫と遠慮したがそのまま受け取らせて笑いかけた。 「なんか、すいません、ありがとうございます!」 「全然だよ、それより最近暑いね、冷たいビールが飲みたいわ。」 「そうですよね、海いきたいなー。」 「私も!泳げないけど。」 他愛ない会話をしながら着替えを済ませて先に居た女子社員達よりも早くロッカーを出る。 「お先に失礼します。」 「お疲れ様でーす!」 携帯をチェックする。 『新着メッセージ1件 浩太』
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加