31人が本棚に入れています
本棚に追加
「友が『美希は伊東優と教室に残る』って言ってて」
「うん」
「おかしいと思って、あの後教室に行ったんだけど」
「え?」
私は泣いてる姿を久恵に見られたと思い、ドキッとした。
けど、大丈夫。
「本当に伊東優の後ろに立ってるからさ。声をかける雰囲気でもなかったしそのまま帰ったんだけど…」
久恵に見られてないとわかり、ふぅとため息。
あれを見られてたら“偽装恋人”を頼んだ意味がない。
「…どうなってるの?」
私はあの日、久恵からのメールに返信していなかった。
最初のコメントを投稿しよう!