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4日ぶりに学校へ行く私の上には、まっさらな太陽があった。
眩しくて暑いその日差しに、「よしっ」と気合を入れる。
学校に着いた瞬間、すぐに私を見つけた久恵が駆け寄ってくる。
「風邪大丈夫?」
「この通り!」
そういいながら私はコンビニで買ってきたお菓子の袋を見せた。
「それだけ食べれるなら大丈夫ねっ」
久恵がホッとしたように私の額に手を伸ばす。
無邪気な優しさが、どことなく切なくて下を向いてしまったけど、久恵は特に気にしなかった様子。
私はカバンを机に置くと、すでに来ていた優の席に向かった。
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