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「美緒…疲れてる?大丈夫か?」
頭を横にふる。疲れてはいないんだ。
「そっか。あ!美緒美緒!見て見て新作だよ!見る?見る?」
何かあにめ?とか言うやつらしい。比良は昔からこういうのが好きだった。同じ環境で育ってきたはずなのに…離れていくみたいだ。少し寂しい。
「…でさぁ、…美緒?」
いけない。ぼーっとしていた。とりあえず首を傾げる
「んー…いいや。」
怒らせてしまったのか!?大変だ。比良に嫌われたら…
自然と涙が滲んでくる。
「ああ!泣かないでよ怒ってないから!」
心配で見上げる。怒ってはいないようだ。よかった…
「ん、部屋着いたよ」
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