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“この箱に、殺したい程憎い相手と理由を描いて、自分が出せる最高の金額と一緒に投函してごらん
内容によっては、ボクが成敗してあげる。
でも、やらない場合もあるよ ボクは気まぐれだからね
ー悪者の血が大好きなヴァンパイアより
優しく哀れな君らへ希望を込めて!ー”
『…彼は私たちが営んでいた小さな宝石店を貶め全てを奪い乗っ取りました
両親はその時負った多くの責苦により自殺しました
私は憎んでも憎んでも、憎みきれない!!
どうかこの男を……この男を殺して餌にしてください』
残した手紙の文章を読み、ロッジはシュヴァルツと顔を見合わせた。
『喜ぶやつがいる…そういう事だったのですね…確かに恨めしい相手が死ねば喜ぶ人はいる…』
『………この件は…………駄目だ。
俺達だけの秘密にしよう…これ、どうするか…困ったなぁ…お金入ってるしなぁ』
『壊しちゃいましたしね…とりあえず先輩が保管して!』
そう言うとシュヴァルツが箱を押し付けた。
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