第四雫†ヴァンパイア

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『馬鹿!お前も一緒に居たんだ!!共犯だぞ!お前が箱壊さなきゃ良かったのに!』 逃げようとするシュヴァルツの肩を掴み静止させたロッジ。 シュヴァルツも困った顔でロッジと箱を見た。 『…ヴァンパイアが来なければこの箱もただのいたずらになるだろう。持ち帰って、手紙はとりあえず目を通して、お金は…どうしようか……』 『…そうですね。貰っちゃえ』 『出来るかバカァァ!!!!』  ローザ市民一部で、この“仇討箱”そして“夜闇のヴァンパイアヒーロー”が有名になっていたのは、後に解った事であった。 そして、この箱も無くなった事、 ヴァンパイア討伐の知らせそして…撤退したヴァンパイアは本当にラパンへ出没しなくなった事で… ラパンではこの噂も次第に過去のものと掠れる様になった。
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