第四雫†ヴァンパイア

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…さて、この騒動。 ヴァンパイアから見れば実は一つの目的があった。 “あの日”の夜ー… 『パパ、タダイマ』 遙かララクレアの方角へ飛び去ったヴァンパイア。 その方角で待ち伏せをしていたロッジの読みは正しく、彼はこの方角のどこかを拠点としているらしい。 何処の地でその足を休める様窓から屋内へ滑り込んだ。 冷たい石にヒールがカツンと音を奏でる。 『おやお帰り。…どうした、服がボロボロではないか…』 闇より響く美しいテナーボイス。 姿は解らないが彼は『パパ』と呼んだ。 父親であろうか。
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