383人が本棚に入れています
本棚に追加
…さて、この騒動。
ヴァンパイアから見れば実は一つの目的があった。
“あの日”の夜ー…
『パパ、タダイマ』
遙かララクレアの方角へ飛び去ったヴァンパイア。
その方角で待ち伏せをしていたロッジの読みは正しく、彼はこの方角のどこかを拠点としているらしい。
何処の地でその足を休める様窓から屋内へ滑り込んだ。
冷たい石にヒールがカツンと音を奏でる。
『おやお帰り。…どうした、服がボロボロではないか…』
闇より響く美しいテナーボイス。
姿は解らないが彼は『パパ』と呼んだ。
父親であろうか。
最初のコメントを投稿しよう!