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リエラ歴1558の巡り…
―此処はアルドニア大陸の北方にある巨大な王国『聖リリード王国』
代々リリード王が統治する先進王国で、リリードの隣国に住む者達の憧れる地である。
そしてその王国から蒸気列車に乗り込み
時間にして太陽が昇り、天に着く頃。
御者を使い馬車で向かうのならばー……さらに、日没を迎えるほどの長さを投じて地図を見ながら王国より下へ向かうと、この街に迎えられる事を許される。
歩こうものならどれ位かかるのだろう?
神々から愛された様に大きな発展を遂げたこの街の名は『ラパン』と言う、まるで音が弾む様ににぎやかな街。
この街は王国1番の誇りなのだ。
その尤もたる理由としては…
この国の者全てが信仰する宗教、聖ローザ教がいかに確固たるものかは…この大聖堂を見れば一目瞭然であろう。
大きな大きな発展街のちょうど真ん中には、聖ローザ大聖堂が存在するのだ。
『この地を創りお与え下さった我らが信ずるローザの神が光臨なされる町』として国民は奇しくも王の身元となる城下町を凌いで
ここ、聖ラパンの街に憧れ、今日も街に住む事を誇りに、夢に見ているだろう。
先ほど鐘が街を支配してからどの位経過したであろうか。
紅茶がすっかり冷めてしまった時を越え
…カァン…
…カァン…
…カァン…
再び、静かな町で鐘が3度鳴り響いた。
太陽は空高くから彼らを照らしている。
快晴の中、黙祷の時間も終わり静まり返っていたラパンの街中は、再び元の明るさを取り戻すべく住民たちが動き始めていた。
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