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パキっ!
……と、真ん中から綺麗にチョコレートを折ると二人へ手渡す青年。
『こんなところで喧嘩なんかしてたら、聖ローザの神様が悲しむぞ…ほら』
ブラザーと呼ばれた青年が二人の背を撫でると、少年たちは一度顔を合わせ祭壇へ上がり跪いた。
『ごめんなさい』
と頭を下げ、この大聖堂で決まった形式の祈りを捧げる少年たち。
聖リリードに住む人間であれば、年齢を片手で数えられそうな子供でも祭壇へ上れば息の仕方と同じ様に祈りの作法を熟せること……
それこそこれは、この地に住む者の
聖ローザ教を信仰するものであれば“ 当たり前”なのだ。
きっと彼らは生まれてから死ぬまで、聖ローザ教の教えに従い続けるのであろう。
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