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円形の訓練場は大まかに四つのエリアに区画分けされている様で岩場に草原、沼や森が各所に目立つ。
樹海の様に雑木が生える森エリア、水が支配する沼地エリア…
そして観戦スペースの高さにまで盛られた土に岩が突きだしているエリアにぼこぼこと高低差が不安定な地面から雑草や低木が無造作に生えたエリア…
そしてそれらがいたずらにまじりあう中央のエリアに分かれている。
更にエリア上空は観戦スペースの端から端までワイヤーが縦横無尽に張られている。
それらには滑車そして地上へ垂れたバネ状のワイヤーとベルトもついているが…何に使うのかは謎だ。
天気によっては雪が降り積もったり雨が降り注がれたりするこの練習場は“自然に支配されたコロセウム”と言う表現がしっくり来る。
今日は幸い晴天な為、この練習場を使うには好都合でもあり己を磨き上げるには不都合でもある日。
しかし三人はこのコンディションを“好条件だ”と喜んでいた。
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