第16話

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「バ―で飲んだ日、俺もかなり酔ってたから、 おまえの酔った姿とか声とか、妙に色っぽくてムラムラして。  このまま俺のものにしてしまおうか…って思って、 途中までしたんだけど…」 「は? ちょ、ちょっと。途中って、何? 何をどこまでしたの?」 あたしは新谷の腕を掴んで揺さぶって責め立てる。 「もういいだろ、済んだことだし。 それにもっとすごいコト、もうしちゃったしさ?」 しらばっくれないでよっ!! 「よくないっ!! あたしが朦朧としている間に何したのよ、 言いなさいよっ!!」 あたしは新谷の髪の毛をぐしゃぐしゃにかきむしった。
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