第1章-出会い-

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さて時間を確認すると まだ、13:30だ。 遅めの昼食としようか。 電車に乗り込み地元へ向かう途中にある 天第一高校前で電車を降りる。 卒業以来この駅に用は無く この駅で下車するのは久しぶりだ。 さて、学園を通っていた頃によく使っていたファミレスに入る。 「ちゃりん~」 「いらっしゃいませ~」 「お客様はお一人様ですか?」 「はい」 言い終わると席へと案内してくれるアルバイト。 たった1ヶ月前のコトだが何だがとても懐かしい感じが僕を襲う。 思えばここは僕の青春だった。 学園の帰りに男子だけで集まってわいわいしていた場所だ。 だけどみんな受験のせいで集まりが悪くなり結局最後の卒業式まで集まることはなかった。 でも、 それでも ここで皆でわいわいしていたの頃の記憶はとても楽しいものだった。 いつかまた集まりたいものだ。 それから遅めの昼食を取り 少し休憩した後に久しぶりに学園へと続く道を1人で歩いた。 道の両脇には桜の木が満開に咲いている。 右側には海が輝いていた。 なんだか 寂しい。 この道を1人で歩くのには慣れていた。 それなのに寂しい。 あぁぁ なんだか 女々しくなってしまったな。 まぁそれほど僕の高校生活はよかったってコトだけど。 後悔も沢山あったし やりたいことも沢山あった。 けど、 今更それを思った所で意味などない。 そんなことを、 考えながら歩いていたらもう学園に着いてしまった。 入る気は無いので来た道に踵を返す。 途中海を眺めた。 自然と僕は涙を流していた。 何が辛くて泣いたのかわからない。 でも、泣くってコトはきっと そういうことだと思う。 気付けば辺りは夕日に包み込まれていた。 時計で時間を確認。 17:50。
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