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  その数分後に、部屋にやって来たのは、様々な種族で寿命の長そうな輩ばかりが数十名。リンは、その中でも一際(ひときわ)若年齢の者が気になった。明らかに、神と同じ魔力を感じる。 集まったのは、平均寿命が高く博識で知性がある種族、エルフや吸血鬼、竜種、フェンリルの血筋等々いた中で、擬人化出来るダークエルフやプラチナウルフや狼も猫もいた。ただ世間話したり茶や酒をたしなむだけの集まりだった為、暇だったらしくて。教員の話を聞いて来たらしい。 幾度も思うが、最初からこの人達に頼めば良いのに。 その中で、リンが気になっていた種族は、やはり天使で。知り合いのエルフに会いに来た序でに、天界から降りてくるだけらしくて。 そこで、天使には学園長を担って貰う事に。リンは、一見して白い色をした飴玉が数十も入った袋をボックスから取り出す。ボックスから取り出しただけなのに騒ぐギルドマスターを他所に、飴玉を一つずつ彼等に手渡す。天使に手渡した時は、天使にはその飴玉が何か判ったらしくて早速口に入れていた。 躊躇わずに口に入れた天使を見て、彼等も飴玉を口に入れる。すると、口に入れた途端に飴玉はスルスル溶けてしまった。そして、一気に頭の中の脳に知識が入って行く。その知識は、この世界からしたら未知の知識で。 要は、リンがいた異世界の日本の理数の知識なのだけれど。更には、知識の塊を飴玉に込めて貰うように神に依頼して出来た物なのだけれど。 後に、エウレカ国の学力と知能は、この世界の人間を軽く超える物として有名になるのだけれど。  
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