epilogue

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「おはよう、mon petit chat」 可愛い子猫なんて 甘い呼び名に答えるように――。 「どうしたの――じっと僕を見てさ」 僕の恋人はしなやかに身体を伸ばしあくびする。 「分かった。王子様でも起きた途端欲しくなっちゃうことあるんだ?」 親しくなれば 根っからおしゃべりな悪戯っ子。 「――いいよ。してあげる」 寝起きにもかかわらず 掠れたベルベッドボイスでそう言うと、シーツにもぐってゆく。
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