57人が本棚に入れています
本棚に追加
「おはよう、mon petit chat」
可愛い子猫なんて
甘い呼び名に答えるように――。
「どうしたの――じっと僕を見てさ」
僕の恋人はしなやかに身体を伸ばしあくびする。
「分かった。王子様でも起きた途端欲しくなっちゃうことあるんだ?」
親しくなれば
根っからおしゃべりな悪戯っ子。
「――いいよ。してあげる」
寝起きにもかかわらず
掠れたベルベッドボイスでそう言うと、シーツにもぐってゆく。
最初のコメントを投稿しよう!