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「なんだかイメージにないですね」 「だろう」 案の定――客人もそう言った。 そして沈黙。 例え話があまりにも突飛過ぎたのだ。 僕の真意を探ろうと賢い美術商は言葉を探してる。 「変な事聞いてすまない。それより君に見てほしい物が――」 これ以上客人を困らせないように 僕は話題を変えるとおもむろに立ち上がった。 「これなんだけれど――」 デスクの引き出しから取り出した小箱。
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