第1章

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何、してんだよ....... 自分に言い聞かせ抱き締めようとしたいた腕を止めた。 俺は、裕也を抱き締める覚悟は出来ているのか?そもそも俺に抱き締める権利なんて有るのか? 「ごめん、俺がこんな雰囲気にさせたばっかりに....裕也を...」 「ち、違うんだ!ハルっちは別に悪くない!」 「でも.....」 「話を聞いてくれてるだけで嬉しかったのに余計な心配まで....」 「余計じゃない。」 「え....?」 予想外の答えだったらしく裕也の声が裏返った。 「だから、俺にとって裕也の心配は余計な事じゃないって事!」 「そ、そっか.....」 「だから、これからも俺に頼ってくれ。」 「え...?頼って良いの?」 ドキ.....ドキ.... 何、この鼓動.... 何故か、裕也が可愛く見える..... 「あ、当ったり前////」 「ハルっち、ありがとう。」 ドキドキ.....ドキドキ.... やっぱり、可愛く見える.... ヤバい、これはダメだ! これが、恋なのか...? 「裕也、今日はもう帰るよ。何も出来なくてごめんな?」 「ううん。俺こそごめん。今日はありがとう。」 「『今日は』じゃなくて、『今日から、またよろしく』だろ?」 自分で言っときながら恥ずかしい... 「あ、えっと、そうだね.....」 えへへと笑いながら見送りをしてくれた。 裕也から、別れた後は何故かフワフワと浮いてる様な感覚になった。 何に浮かれているのか分からないまま、自宅に着いた。 ・ ・ ・ 自宅に着くや否や、裕也の事で頭でいっぱいになった。 着替えもせず、その場に座り込んだ。 俺、何やってんだろ。 裕也の事が、好きなのか......? 自分の気持ちが曖昧になるのは嫌だし、第一裕也を傷付けたくない。 だからといって、そのままにしとくのも何か.....嫌だ。 これは、俺のワガママなのかもしれないな。 などと考え、フラフラとお風呂場に向かった。 平均よりも熱いお湯を頭からかけ、自分の熱を冷まそうとしていた。 だが、 「普通、流すなら冷水か.....」
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