第1章

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下駄箱で靴を替えていると...... 「お、おはよう。ハルっち。」 「あ、おはよう。」 こんな時、同じクラスなのが気まずい。 「今日の一時間目ってなんだっけ?」 「ん~…体育?だったかな(笑)」 「一時間目から体育はダルいな(笑)」 「それな。」  こーやって、少しずつかもしれないけど気まずい中でも話が出来るってのは男友達の良い所だよな。 でも、今は『男友達』じゃなくて、『恋人に成りうる存在同士』だな。 正直、怖いよ。 だって、断ったら友達として居られなくなる...... そんなの俺は、望んでない!! でも、そんな思いを持ちながらも裕也は俺に告白してきたんだよな..... それに答えるのが俺としての流儀だよな...... あぁ、手震えてきてるよ..... そんなに容易な事じゃないんだ。 そんな事考えたら授業なんて身に入らない。 「こらぁー!!考え事しながら俺の授業を受けるとは良い度胸してるなー」 げっ!!体育の磯山!! 「別に考え事なんてしてませんけど?」 「ほー、そーかそーか.....グラウンド30周してこい。」 「マジっすか?!」 「早く行け。」 ・ ・ ・ あ、後、2周..... GOAL!! 「し、死ぬかと思った.....」 「良く、走りきったな。」 感心、感心と磯山は帰っていった。 最悪!! 今日の放課後、裕也と一緒に帰るって約束したのに!! あのクソ磯山!! まだ、待っててくれているかな.......
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