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お願いだから、待っていて欲しい!!
次の角を曲がったら、下駄箱だ!!
「あ.......」
誰も居ない.....
「ゆ、裕也....?」
「やっと来たぁ~…待ちくたびれたよ。」
「ご、ごめん。磯山がうるさかったからちゃんと30周走ってきた。」
「そっか。磯山皆から嫌われてるよね。」
「だと思うよ。性格がな....」
「性格も顔もだよ(笑)」
「あれでは、モテないな(笑)」
ここまでは、いつも通り.....
どちらかが、話を切り上げて違う話を持ち出すか.....だな。
「晴....昨日のメール、見た?」
一瞬の言動で空気が氷ついたかのように冷めていった。
「見たよ。返信遅くなってごめん。」
「その...話、なんだけど....さ。」
裕也、凄く躊躇してるな.....
「お、俺さ!晴の事、好きぃ....なんだよね...」
裕也の照れ顔Good!
じゃなくて!.....やっぱりか。
「裕也。」
ビクッと裕也の肩が震えた。
「直ぐに答えは出せない。」
「う、うん。そのつもり。」
「でも、その答えが出てない間も普通に話して欲しいし....その、うん。あのさ、えっーと....」
何、テンパってんの!?俺!
「ぷはっ(笑)ハルっちのどもり方面白っ。」
「勿論だよ。ハルっち。」
「ありがと....」
・ ・ ・
晴宅
「はぁぁぁぁ~…疲れた~…」
やっぱり、告白してきた。
あの場では、何とか乗りきったけどさ、無理が有るだろ!
早目に答え出した方が良いだろうか.....
オロオロ
「おお、落ち着かない!!」
裕也宅
ひゃぁ~…告白しちまったよ......
「どうすっかな~…」
晴からは『話しかけて欲しい』って言われちゃった!(裕也ビジョン)
ヤバい....思いだし鼻血.....
どもってた晴は可愛いなぁ~(笑)
裕也が思いだし鼻血を出していた頃、晴はと言うと....
裕也は俺の事が好き....裕也は俺の事が好き......
永遠に頭の中でぐるぐる廻っていた。
「どうしよ....」
裕也の事、好きだよ。凄く。
でも、何か.....
俺は、弱い。
不安を持てば、前向きには出来ない。
そんな弱い奴なんだよ?俺は。
それでも、裕也は好きで居る?
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