第1章

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俺は、ダメだな...... そう思うと涙が溢れてきた。 「っう....ひっ....く...」 ガチャ 「晴?!どうしたんだよ?!」 「裕也ぁ....!」 バッ むぎゅ 「大丈夫か?」 だ、抱き締められた..... 俺の中にあった不安がいっきに飛んでいった。 「晴が泣いてどうするのさ.....」 「俺....裕也にたよっ...て俺、ダメ.....だなって思って...」 「ダメなんかじゃねぇーよ。俺は、晴の昔の事情なんて知らないから何とも言えないけど、力にはなれる。そうでしょ?」 うん。現に今、裕也に助けられてる。 遠くから救急車のサイレンが聞こえた。 「来たか。」 お母さん(笑さん)が担架に乗って救急車の中に入っていった。 「お連れ様の方は.....」 「二人でも、大丈夫でしょうか?」 裕也には、困った顔されたけど裕也にも助けられたし乗る権利はあるよね。 「はい。大丈夫ですよ。」 そして、二人は救急車へとのった。
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