あれから......

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最悪だ.... なんて言ったら誤解を招くような言い方にならないか.....! どの言葉も当てはまらない! そこに..... 「晴~!!お待たせ......」 二人の表情から察したのか何か言いたそうだ。 「......遅いぞ。裕也。」 「あぁ、ごめん。」 「帰ろう。」 パシッ そのまま裕也の手を取り強引にもその場から離れた。 「ねぇ、晴。何があったの?」 あの女が裕也の事が好きって事知らないのか.....? 名前なんだっけ。 必要ないか。 「もしかして、安仲さんと何かあったの?」 安仲(あんなか)って言うのか。 「いや、何もない。気にするな。委員会の話を少し耳に入れておきたかっただけただ。」 「ふぅーん。」 何か言いたそうだったがそれ以上話を繋げる気はない。 変わりつつある日常がある。 それは、裕也のウワサだった。 そのウワサは俺も自分自身で調べて聞かなければ気がすまないウワサだった。 「杉野君と生徒会長、絵になるね。」 「杉野君が女の子だったら必ずだね。」 「あっ♪あり得るあり得る!」 そんな会話が耳に入り黙っては居られなかったが何とか静めた..... が、次の瞬間...... 「でも、男同士でも女の子同士でも関係無くあり得るよ!」 は?どういう事?! 「え~……なんで~?」 「この前、図書館で見ちゃったのよ!!」 「な、何を?」 「生徒会長が杉野君の髪の毛をサラッと触って『ゴミ付いてたよ』って!!」 「それだけ~?」 「人の話は最後まで聞きなさい!その後、キスしそうなくらい近付き.....」 「それでそれで?」 「目元に付いてたまつ毛を取った。」 「まつ毛を......?」 「そう、まつ毛を取ったの。」 「なんだ、キスするのかと思ったよ。」 何その残念がってんの?!生徒会長と裕也がイチャこらしてるって?!ふざけんなって!! 「あっ、でもあのままの雰囲気で人気の少ない所だったらキスしてるよ。」 「ホントかな~?」 「あり得るって!」 キャハハハと笑いながら廊下を歩いていった。 これ、ウワサか.....? 見た人どれくらいいるのだろうか..... 裕也が心配だ!今すぐ....ってどこに行ったら会えるのだろ..... 何委員会か知らない.....
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