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15分程歩いた俺達は、カフェに着いた。
店内は明るく、俺好みで落ち着いた。
裕也とは何らかの接点で息が合いそうだと俺は思った。
「ハルっち、飲み物どうする?」
「ん~…」
ご飯を食べてないから甘いものは却下。
コーヒーも得意では無かった。が、
「俺は、モーニングでも頼もうかな。ハルっちもモーニングにする?」
「そうしようかな.....」
「んじゃ、決まりね。おねぇーさん!モーニング2つ」
「かしこまりました。お飲み物はどうされますか?」
「俺は、カフェラテ。」
「俺は、オレンジジュース。」
「かしこまりました。」
俺は、店内を改めて見ると少しレトロな雰囲気だなと思った。
「な?ここ良い所だろ?」
「うん。凄く落ち着く」
今までに無い落ち着きを得た気がした。
「それで、相談の事なんたけど.....」
「モーニング2つに、カフェラテとオレンジジュースになります。」
「ご注文は以上ですね?」
「はい。」
「では、ごゆっくり。」
しばしの沈黙。
「タイミング悪っ!!」
ビックリした。
「食べよっか(笑)」
「そだな」
ぱくっ
おいしっ!
トーストの上に半熟の目玉焼き。
焼き加減バッチし!
「ここのトースト美味しいな」
「この半熟の目玉焼きが好きだ。」
「それ、分かる!」
なんだか、楽しいな。
こうして、楽しく朝ごはんを食べ終え、本題に移った。
「早速、俺の相談に乗ってもらおう!」
「裕也にも、相談する悩みが有るんだ」
「俺を何だと思ってんだよ?!」
「何も考えて無いノーテンキバカ野郎」
「スパッと俺のガラスのハートを割らないで.....」
「お前の心臓がガラスな訳無いだろ」
「俺のハートはもろいの!」
「へぇー」
「また、俺をバカにしたなー(泣)」
「今日は、お前の相談を乗るために来たんだから早く話せよ」
「そーでした。俺の相談は、恋の相談なんだよ」
「恋?!」
「そ、恋」
「恋で何の相談?」
「相手を振り向かせたいんだよ!!」
「ふーん」
俺は、こんなにも誰かを想い『こうなりたい』と必死に願った事は無かった。
願っても叶わないと分かっていたから......
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