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これは、俺がまだ幼い頃・・・
「やめて!!」
「てめぇは誰の稼ぎ食わせてもらってんだよ?!」
「俺の稼ぎで食わせてやってんだろが!」
俺の父親は、パチンコ、競馬、麻雀、などにハマり、挙げ句の果てには生活費までも注ぎ込んで溺れていった。
俺は、願った。
いつかは出ていくだろう!と言う希望を胸に近所では笑顔を見せていた。
近所で笑顔で居られるのも長くは無かった。
終わりを告げたのだ。
離婚だ。
父親は出ていかず、母親が出ていき置いてかれた俺は、母親の変わりに暴力を受けていた。
この時からだろう、誰にも心を開こうとしなくなったのは。
だから少し、裕也が羨ましかった。
願っても叶わないと分かっていたからこそ何も願わなかった。願おうとしなかった。
裕也は俺が持っていない物を持っている。
「っち!ハルっち!」
「はっ!」
「大丈夫かよ?!」
「あ、あぁ。」
「顔色、悪いし....」
「心配無い。」
「嫌、心配だから、俺の家に行こう。」
「は?」
「ここから、近いから」
「良いよ、自分の家に帰るから......」
なんて、裕也が俺の話を聞く訳無く、裕也の家に着いた。
あのカフェからものの5分程の近さだ。
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