第1章

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ガチャ 「ハルっち...」 ビクッ! 「そんなに、ビックリしなくても(笑)」 ビックリした~… ・・・何でビックリしなければいけないんだ? 「クッキー持ってきた♪」 「このクッキー、好きなやつ」 「俺も!」 やっぱり、どこかで息が合うみたいだ。 「それで、俺の好きな人を振り向かせたいんだ。」 「裕也の好きな人ってどんな人なんだ?」 「ちょっと素っ気なくて、ツンデレに近いかな。でもちゃんと優しい所があって、遠慮気味だけど。」 そんなやつ居たか? 「クラスの奴ら言ってくから合ってたら言って。」 そこから、俺は、クラスの女子の名を言った。 「及川 由来」 「違う。」 「木下 優乃」 「違う。」 一人一人言ってったらきりがねぇ! ここからは三人くらい一緒に言ってこう 「仲下 花菜、金井 桜、高野 美桜」 「全員、違うよ。」 俺は、この全員が裕也が言った事に当てはまらない人ばかりだった。 でも、一人なら心当たりと言うか、すでにいくつか合ったっている人が居る。 それは、この俺はなんだよ........ 素っ気ないのは、元からの性格でさっき裕也に言われたばかりだ。 ツンデレは認めない!ツンデレじゃないからだ! 優しい所が有るかは自分では良く分からない。 遠慮気味なのは、家庭のせい。 これも、さっき裕也に言われた事だ。 てか、本当に俺.....なのか? 裕也が俺の事、好きなんてあり得ない。 だって、優しくなんてしてないし、いつも冷たくあしらって面倒くさそうに裕也と接して、優しくって言っても、今日の相談ぐらいで........ 「なぁ、裕也の好きな人って.....」 と、言おうとした時ふと頭をよぎった。 もしかしたら、俺に相談したのも本当は辛かったんじゃないのか......? 男が男を好きになるなんて、そうそう他人に言える事じゃないからな。 俺が好きって事はまだ、裕也本人を前にして俺から言わない方が良いみたいだな 「やっぱ、わかんねぇ....」 「え?」 ほら、今ほっとした顔した。 ちょっと前までは、怖い顔してた。 裕也、友達無くすの怖いんだな..... そんな裕也を目の前にした俺は、抱き締めようとしていた.........
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