4人が本棚に入れています
本棚に追加
ガチャ
「ハルっち...」
ビクッ!
「そんなに、ビックリしなくても(笑)」
ビックリした~…
・・・何でビックリしなければいけないんだ?
「クッキー持ってきた♪」
「このクッキー、好きなやつ」
「俺も!」
やっぱり、どこかで息が合うみたいだ。
「それで、俺の好きな人を振り向かせたいんだ。」
「裕也の好きな人ってどんな人なんだ?」
「ちょっと素っ気なくて、ツンデレに近いかな。でもちゃんと優しい所があって、遠慮気味だけど。」
そんなやつ居たか?
「クラスの奴ら言ってくから合ってたら言って。」
そこから、俺は、クラスの女子の名を言った。
「及川 由来」
「違う。」
「木下 優乃」
「違う。」
一人一人言ってったらきりがねぇ!
ここからは三人くらい一緒に言ってこう
「仲下 花菜、金井 桜、高野 美桜」
「全員、違うよ。」
俺は、この全員が裕也が言った事に当てはまらない人ばかりだった。
でも、一人なら心当たりと言うか、すでにいくつか合ったっている人が居る。
それは、この俺はなんだよ........
素っ気ないのは、元からの性格でさっき裕也に言われたばかりだ。
ツンデレは認めない!ツンデレじゃないからだ!
優しい所が有るかは自分では良く分からない。
遠慮気味なのは、家庭のせい。
これも、さっき裕也に言われた事だ。
てか、本当に俺.....なのか?
裕也が俺の事、好きなんてあり得ない。
だって、優しくなんてしてないし、いつも冷たくあしらって面倒くさそうに裕也と接して、優しくって言っても、今日の相談ぐらいで........
「なぁ、裕也の好きな人って.....」
と、言おうとした時ふと頭をよぎった。
もしかしたら、俺に相談したのも本当は辛かったんじゃないのか......?
男が男を好きになるなんて、そうそう他人に言える事じゃないからな。
俺が好きって事はまだ、裕也本人を前にして俺から言わない方が良いみたいだな
「やっぱ、わかんねぇ....」
「え?」
ほら、今ほっとした顔した。
ちょっと前までは、怖い顔してた。
裕也、友達無くすの怖いんだな.....
そんな裕也を目の前にした俺は、抱き締めようとしていた.........
最初のコメントを投稿しよう!