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彼らの考えがわからず、私はアヤにサイコロを返した。
「都那も参加するなら、教えてあげるよ。」
少し意地悪そうな笑みを浮かべながら、アヤは私が手渡したサイコロを受け取る。
その不敵な笑みに、思わず頬を膨らませた私がいた。
「それ、ずるい!
先に内容を教えてくれないと、参加するかどうかも決められないじゃない!」
「まぁ、説明は後でいいって。
何を言っても、お前は強制参加だから。
なっ、アヤ?」
私を茶化すアヤに加担して、俊哉が横から口を挟む。
アヤの方に目をやると、彼は俊哉の問いかけに対してウンウンと頷いている。
「ちょっと、俊哉!勝手に決めないでよ!」
「だって郵便局は、基本的に土日祝日は仕事休みだろ?」
「まぁ・・・、そうだけど。」
渋々ながらも俊哉の問いに肯定した私を、アヤが強引に納得させる。
「じゃあ、いいじゃん。
俺と俊哉が計画する事だ。
絶対楽しいから、期待して待ってていいよ。」
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