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訳がわからずに涙を拭いマイを見ると、マイもポロポロと涙をこぼしてこの終わりを見届けていた。
マイは僕の視線に気がつくと僕を見てにこりと笑った。
ユウ「…君がいてくれて…良かった」
マイ「私も」
その一言を互いに言い終わると二人手を繋ぎ、ただその夜の景色を、見ていた。
全てが終わる。
終わりは避けられない。
人も、動物も、全てはいずれ終わる。
どれ程悲しい出来事も嬉しくて踊り出してしまいそうな出来事も必ず終わりが来る。
気がつくとそれは目の前にあって、信じられないけれどその瞬間まで見えなくて、
急に眩しくなって、実感して、理解して、寂しさや虚無感、悲しさに襲われるんだけど、でもまたいずれ来る始まりが楽しみで仕方なくて。
僕も悲しいけれどワクワクしてる。
きっと、次の始まりは今よりもっともっとすばらしい物でありますように。
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