続・ジュリエットの憂鬱

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「えーっ、絶対当たりだと思ったのに」 凪ちゃんは悔しそうに言って、ワインのグラスを空けた。 やっと暗くなった運河の上の空に白い喉がやけに眩しく見える。 思わず触れてみたくなる首筋だ。 胸の鼓動が早くなるのは、たった1本のビールのせいじゃない。 彼女はワインをグラスに注いで、上目遣いに俺を見た。今夜はやけに俺を刺激するね、凪ちゃん。 いや、勝手に俺が刺激されてるだけか。 「降参しますから・・・教えてください」 やけに早めの降参が可笑しくて、俺はすごく楽しくなってきた。 「じゃあ、ヒント」 そう言って俺は立ち上がった。
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