存在10%

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全く、最後の最後になんで嫌味言われないといけないんだ… 本当に腹が立つ。 いつも通りの流れのままどっかに行ってしまえばこんな思いせずに済んだのに… いらいらしながら僕は教室に入って行った。 腕時計をみたら9時18分。 いつもはコンビニで弁当を買ってからくるけれど、今日はその手間も省けた。 コンビニから学校までの距離は短いようで長いからな… 走っても2分はかかる。 そこから5階にあるこの教室に入るのに全速力でも1分はかかる。 教室に入ってないと遅刻扱いされてしまうからたまに遅刻もしたものだ。 だからギリギリは極力避けるようにしている。 席に着いて窓の外を眺めてみた。 …僕だって一人が好きで一人なわけじゃないんだ。 友達欲しいよ、皆と同じように。 でも、どうしたら友達ができるかなんてわからないし… そもそも僕は昔から友達いなかったし、むしろ避けてたんじゃないかなって考える。 確かに人間不信で本当に避けてた時もあった。 それが今でも続いているということも考えられる。 トラウマってやつ? 教室の中ではそれぞれのグループが話に弾んでいる。 この式の後の飲み会の計画を立てているところもある。 みんなすごく楽しそう…温かいオーラが… 窓の外に目をやると、猛スピードで走ってくる生徒たちの姿がみえる。 デブが2人と普通が3人と痩せが1人。 あのなかで一番下っ端はあの痩なんだろうな。 鐘がなり始めた。 あー、あの人たちはもう遅刻か。 残念でした~♪ …人の不幸喜ぶなんて最低だな。 こんなんだから友達が… 「おい、霊もこの式の後のクラスの飲みくるよな?」 このクラスの学級委員的存在の男子が僕にそう聞いてきた。 …聞いてきたのはいいがちょっと待った!! ちょww作者さ~ん!!!
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