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「玲美さん、起きて下さい」
「んん……」
「起きないとキスしますよ」
「へあっ!」
そう言われて飛び起きた私。
土曜の朝から耳元でそんな事を言われたせいで、身の危険を感じて目覚めてしまった。
「ふふ、冗談です。朝ごはんが出来ました」
「え、あ……うん」
イツキは昨日と同じく早起きで、言った通りにわざわざ朝ごはんを作ってくれている。
なんて律儀な奴なんだろうか。
「いただきます」
彼はなんだか毎日生き生きとしているような気がする。
こんなに楽しそうにごはんを食べる人は初めて見た。
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