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「うん……美味しいよ」
「ありがとうございます」
彼の表情がパッと明るくなると、何だか私が恥ずかしくなって目を逸らした。
ありがとうは私が言う言葉な気がするけど、まぁいっか。
「玲美さん」
「ん?」
「朝からこんな話をするのは気が引けるんですが、もうすぐ天城駿がここに来ると思います」
そうだった。
あの映像では瑞希君の告白の翌日朝、駿が私の家にやって来る。
「既に本来辿るはずの道から僅かにはみ出している現在、彼が話す言葉も変わっているはずです。彼がイレギュラーな行動に出る可能性も十分ありますので気を付けてください」
「うん、大丈夫。何とかするから」
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