第11話 近すぎるフタリ

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「……あなたにばかり辛い思いをさせて本当に申し訳ありません」 「私だけじゃないでしょ。イツキ、あんただって辛い思いをしてきた。だからそれでおあいこ、謝らなくていい。これは私が決めた事だから」 「……はい」 ごはんを食べ終えた後、彼はこの部屋を出ていった。 多分屋上にあるあのタイムマシンへと戻ったんだろう。 私は駿が来るのをただじっと待つ。 正確な時間はわからないけど、午前中だって事は覚えてるので多分そろそろだと思う。 そう考えていると時間通りに呼び鈴が鳴り響いた。 ドアの向こうには駿がいる。 私は深呼吸してドアを開けた。 「よっ」 予定通り彼は私の家に訪問。
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