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私の目的は彼に嫌われる事。
彼に興味がないっていうフリをしなければならない。
「君の顔を見たくなった、じゃあダメかな?」
グサグサと私のハートに突き刺さる彼の言葉に、私のドキドキも増してしまう。
それでも顔に出すわけにはいかないのだ。
これはきっと何よりも辛い拷問だろう。
「じゃあね」
「冗談に聞こえたかなぁ。僕としては本気だったんだけど」
「あっそう」
彼は首を傾げて、私の顔をじっと見つめる。
「なんか今日の玲美冷たいね。いつもと全然違う。まるで、何か隠しているように見えるけど」
「っ!」
しまった!どうやらあからさま過ぎたみたいだ。
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