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普段から駿に対してこんな態度をとる事のない私、それがいきなりこんなに急変すれば誰だって疑問に思うのは当然。
私の考えが甘かった。
駿も瑞希君もかなりの洞察眼を持っている。
既にいくつも見抜かれてしまった経験が以前にもいくつかあった。
だけど今さら変える事はさすがに出来ない。
「僕がいると不都合な事とか……あるの?」
「そんなんじゃない。これが私の素なの。普段は仮面被ってるだけだから」
自分がどんどん嫌な女に成り下がってく、学校で噂にならなきゃいいけど。
「そっか、ようやく僕は君の本当の顔を見た訳だ。光栄だよ」
こんな冷たい感じを出しているのにも関わらず、彼は口元に微笑を浮かべていた。
「で?用がないなら帰ってよ」
「デートしよう」
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