第11話 近すぎるフタリ

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「はい?」 「デートだよ。一緒に出掛けよう」 駿と一緒に映画を観て、オシャレな喫茶店でお茶したり、二人で一緒にプリクラ撮ったり、ショッピングも楽しそうだな。 夕方には一緒に綺麗な夕日を眺めて、夜になったら天体観測。 駿を選んだ私はきっとそんな人生を歩んだんだろう。 「……ちょっと、やめとく」 「どうして?」 理由なんて一つしかない。 「嫌いだから」 好きだから……。 「そっか……」 やがて諦めた彼は少し寂しそうに帰っていった。 その背中を見ているだけで、胸がギシギシと痛んだ。
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