4人が本棚に入れています
本棚に追加
/21ページ
「はい?」
「デートだよ。一緒に出掛けよう」
駿と一緒に映画を観て、オシャレな喫茶店でお茶したり、二人で一緒にプリクラ撮ったり、ショッピングも楽しそうだな。
夕方には一緒に綺麗な夕日を眺めて、夜になったら天体観測。
駿を選んだ私はきっとそんな人生を歩んだんだろう。
「……ちょっと、やめとく」
「どうして?」
理由なんて一つしかない。
「嫌いだから」
好きだから……。
「そっか……」
やがて諦めた彼は少し寂しそうに帰っていった。
その背中を見ているだけで、胸がギシギシと痛んだ。
最初のコメントを投稿しよう!