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今日は殺気が飛び交ってるなぁ
ソルジャー(構成員)でも殺されちゃったかな
あ、でもそれだけじゃこんな騒ぎにはならないよね
誰が死んじゃったんだろう、僕にくる情報は確かではあるけどボスがこないと教えてくれないから
首領が死んじゃうのは嫌だなぁ
僕を可愛がってくれる人がいなくなっちゃうのは嫌だ
早く帰ってきてよ。僕の飼い主さん
ガラッ…
襖があいて一人のソルジャーが僕の目の前に座る
「どうかしたの、君」
本当はソルジャーと話してはいけないと首領に言われているけれど、勝手に入ってきたんだから聞いてもいいよね
「ボス(首領)とアンダーボス(若頭)が打たれました」
あぁ、打たれっちゃったんだ、死んだんじゃないんだ
死んでないだけいいかな
「そう、それで?」
焦りを隠せない顔でソルジャーが伏せていた顔を上げた
まるで、僕がひどい人みたいじゃない
「言っておくけど、僕は首領の犬だよ。勘違いしないでね」
っふ、と笑いソルジャーの顔を眺める
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