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広間に着くと、すでに大勢の人が集まってきていた。
皆、派手なドレスを身にまとい、ネックレスなどのアクセサリーをこれでもかと言うくらいつけている人もいる。
そして、化粧のにおいがとてつもなかった。
絵理遂は、化粧のにおいが一番嫌いなのだ。
「うぅ、このにおい、なんとかならないの?」
「お嬢様、申し訳ありませんがこればっかりはどうにも…。」
「まぁ、そうね。がまんするわ。」
「すみません。」
「いいの。もうすぐ… あ、いえ、なんでもない。」
「?」
絵理遂は何か言いかけたが、躊躇った。
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